一日一句   文字好き旅好き散歩好き、の 俳句日記



川の名前


本日の一句

 川の名の いわれをきいて 蛍放つ(字あまり)




不思議なことに日本の川というのは
大河になればなるほど、
その名前が凡庸になるような気がする。
(あくまでも私観です)

信濃川、とか
石狩川、とか、、、。なんか地名そのまんま、のような。

あ、もちろん森高千里が歌って有名になった
「渡良瀬川」のように、大河でも語感のうつくしい名前の川も
ありますが、、、なんというか
ロマン(死語、、?)が足りない場合が多いように思う。

その点、ちいさな川、
そうね、京都の鴨川くらいの規模以下の川たちのなかには
実に いいお名前をもつものもが多いように思う。

語感も、その名の根拠となった言い伝えも、あって
そういう川べりの温泉なんかに泊まっているとなんとも
しみじみと、幸せである。

たとえば、私のふるさとの山口県。
日本海側の長門市という港町から1時間弱山間に入ったところに
長門湯本温泉という温泉町がある。

ここに音信川(おとずれがわ)という名前の川が海に向かって
流れている。

音信というのは
手紙のこと。

その昔、この温泉街で湯女(一種の遊女?)が
港町からやってきた客と恋におちた。が、
やがて客は帰ってしまい、なんの音沙汰もなくなってしまった。

悲しんだ湯女は
自分の思いを手紙にしたため、
川に流した。恋しい男がそれをみてくれないか、、という
わずかな可能性を信じて。

それでこの川の名は
「音信川」となったとか・・・

う~ん、しびれます。
こういう小さな川にも、そこにかかわる人たちの物語が
しずかに残ってる。これってなんて豊かなことなのでしょうか。。

逆に都市部周辺のいわゆる新興住宅地や埋立地には
なかなかこういう物語のある地名は少ない。
だってそこに人の気配がこれまで全くなかった場所に
いきなり町をつくるのであるから。

大概こういう場所には
「泉」とか「緑」、「さくら」とかいう実にあいまいな文字があてがわれ、
桜ヶ丘とか緑区という
凡庸とした地名がつけられている。

そういう場所は大概の場合、「できあい」のような
町並みが続くだけで、神社やお寺もない。
旅しても非常につまらないし、
私はできるならば、そういう場所には住みたくない。

ちなみに
音信川のそばには
とてもいい温泉がわいています。
お勧めは「大谷山荘」というホテル。
お風呂も充実していますよ。
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# by yutahanashin | 2007-06-14 22:38 |


政治の町・永田町在住。でも政治家ではありません・・読むことが最大の幸せ、書くことがその次の幸せ、な32歳の日々。最近はじめた俳句のお稽古として、一日一句。お散歩記録とともに書いていきます。
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